こんにちは。
cotocotoの今年最初の炊き込みは、大粒の梅を酢で漬け込んでおいたもの、小梅を砂糖で漬け込んでいたもの、金柑の甘露煮と炊き合わせた、シロップ。
これは、ずっとずっと作ってみたかったお酢が主役のもの。
私は、寝ても覚めても、ふとした瞬間でも頭からジャムの事が離れることはなく、考えているだけで、幸せだったり、ワクワクしたり・・・♪
でも、梅酢に関しては、漬け込みはしたものの、イメージが固まらず、
昨年は見送ったので、かれこれ1年半・・・思いを募らせた炊き込みとなりました。
このシロップは、年末からぼんやりと味のイメージができ、お正月のおせちに入れる金柑の甘露煮を炊く頃には、具体的に仕上がりをイメージしていました。
創業安政元年から続く、企業様のオリジナルのシロップに。
奈良のものを使ったそして体に優しく、
どこか懐かしいような口当たりで・・・お湯割り、焼酎、炭酸に・・・すっきりとした後味。
いつも、素材に出会って炊き込みたいものが決まったり、合わせたいものが見えてきたり、
今回のように、調味料が主役の炊き込みは初めてでした。
お酢は、奈良の吉野杉でできた大きな樽で丁寧に作られたもの。
麹蔵を伺ったときに、こちらでは、お酢の元となるお酒から作られています。
発酵途中のお酢・・・涙が止まらない位目がしょぼしょぼなんだけど、
なめるとツンとするだけではなく、まろやかで、香りや舌触りに魅かれたもの。
小梅は、うちの畑でできたもの・・・小さい分、酸っぱくってペクチンも十分。
大梅は、奈良吉野で育てられた3L・・・果汁がたっぷりとれるもの。
梅酢は漬け込んでから炊き込みまでに時間を要するため、大量にも出来ませんし、失敗も出来ません。
慎重に一つ一つの工程を確認。
そしてようやくこの味に、ひとビンに決まりました♡
炊き上がった時の達成感・・・1年半の思いがカタチになりました。
どんな方が手にしてくださるのか、飲んでいただけるのか・・・ビンの中に入ってみていたい!
そんな愛おしいシロップ♪
名前を付けて、衣装を決めて・・・送り出します。
ジャムの世界は無限・・・脇役が主役になるんですから♡