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見ず知らずの方へありがとう♡

おはようございます♪
なんと、ブログを書けなくなってから10か月が経っていました。
今朝は、どうしてもお礼が言いたい方がいます・・・
と言っても、届かないメッセージです。

7月最後の日、私は久々のお休みを頂いていました。
翌日からの大きな仕事に気持ちを集中させるため。
朝からモーニングに行き、美容院に行って・・・お昼からは本を読みながらハンモックでお昼寝~なんて思っていたんですが・・・

私の通う美容院は、あやめ池。
歩いていけない距離でもないのだけれど、その日は体力温存と思い、車で出かけました。
美容院の向かいにある公共の駐車場に停めて、いつもの様に美容師のお姉さんと楽しいおしゃべりをしながらカラー材を塗ってもらっていると、母が泣きながら入ってきて
「お父さんが・・・お父さんが・・・」というのです。
数週間前に反抗期の次男が、塾を無断で休んでいた時、実家にかくまってもらっていたことが判明し、私と母とは喧嘩をしていたので、顔を合わせるのも久しぶり・・・

「お父さんがどうしたの?」
きっと一瞬だったけれど、死んだ?倒れた?怪我した?色んな事がよぎって・・・でも母がここにいるってことは最悪の状態ではない?

・・・母が胸を押さえながら、「今病院で検査しているけれど運ばれるみたいなの」と言った。
病院は私の停めた車の前。
たまたま私の車を見つけた母が助けを求めに来たということでした。
これも奇跡。

「分かった!お姉さんすぐに洗い流してください!!」
「お母さんは救急車が来るまでお父さんの傍にいて!!」
そこからお姉さんは、すぐに薬剤を洗ってくれ・・・
そうこうしているうちに救急車が来て「あっこちゃん、もう間に合わない!!」
「お姉さんタオル貸してください!!」
びたびたの髪にタオルを巻いて救急車に飛び乗りました。

母は気が動転してしまって、話にならないので、私が付き添うことに。
コロナの影響で、希望する病院は受け入れしてもらえず30分も病院探し。
ようやく行き着いたのは、名前すら知らない病院でした。

救急隊員の方に、ここでお待ちくださいと靴を渡されて待つものの、待てど待てど処置室から出てこない。
しかもコロナだからか患者さんもいない。
「安静です!!動かないでください!!」たまに聞こえる声はそれだけ。
祈るしかありませんでした・・・
救急車の中では、落ち着かない様子だったけれど、話もできていたし、このまま死んじゃうなんてないよね・・・

もう何もわからない時間がこれほどまでに長いとは・・・

・・・・・5時間半・・・・

ようやく主治医の先生に呼ばれました。
椅子に座ると同時に「脳梗塞です。手術をするか10分で決めてください」といわれ・・・
「あの・・・父は今どんな状態なんですか?手術ってしたら治るんですか?」
・・・そりゃあ82にもなる父の年齢からしても「治る」って聞き方はふさわしくなかったのかもしれませんが、先生はとても冷たく
「年齢からしても、脳の血管の細さからしても、いつ死んでもおかしくないですからね」って笑いながら言われたんです。

それはどうでもいい・・・いやいや怒る余裕もなくでした。
・・・「母に相談したので電話する間待っていただけますか?」・・・
母に電話すると「何もわからないから、晶子が決めてくれたらそれでいい」と。

そんな大事な事・・・決めれるわけない。
数時間前まで、そんなこと考えたことなかったんだから。
父は年齢には見えないほど元気で、趣味に人生を満喫中だったんですから。

私が出した答えは「手術はしません」でした。

もし、手術になってそのまま意識が戻らなかったとしたら・・・
生きて母に会わせてあげたい・・・
痛い思いをすることない・・・

きっと、どちらの判断も正解でも、間違いでもないんだと思いました。

父に会わせてもらうと、元気・・・???夢見てる?ってくらい、いつもの父。
「お父さん、少し入院になるんだって。せっかくの機会だし、いろんな検査してもらおうか」・・・
って話していると、又主治医の先生が来て
「脳梗塞、脳梗塞やから安静入院ね」って。
・・・もう!・・・父の気が動転しない様にって思って言ってるのに。
はいはい父、立ち上がって「入院しなくても大丈夫」「帰る!」という有り様。
「お父さん、昨日絵をかきに奈良公園まで行ったから疲れてるんよ・・・1週間ほどゆっくり休みなさいってお知らせやわ」と話していると、

「すぐに帰って入院の支度をして20時までに戻ってきてください」
「コロナなので、入退院の日しか会えませんから。ずっと会えないままになってしまいますから」って・・・

・・・もうちょっと優しい言い方・・・ないん・・・寂しくなる・・・。

「あかん、お父さん入院の支度して戻ってくるから待ってて!」

病院を出てみたら、全く知らない景色。
そうだった、・・・ここどこかわからないんだった。

歩いていた看護師さんに「私、あやめ池駅に行きたいんですけど、どうしたら帰れますか?」と聞くと、
「ここをまっすぐ歩いて・・・ちょっとわかりにくいかな・・・」
説明してもらっていたら、通りがっかたスーツ姿の男性が、
「僕、○○駅に行くので西大寺まで案内しますよ」っと言ってくれたんです。

「ありがとうございます!」看護師さんにお礼を言って、その方のお言葉に甘えることに。

「コロナですし、僕が少し先を歩くのでついてきてもらえますか?」
そう言って道案内してくれるんだけど、どうも私歩くのが遅いみたいで、何度も立ち止まって待ってくれるんです。
だんだん申し訳なくなって、「もう大丈夫です!」って言ったらその方、カバンから、おにぎりとお茶を出して
「何にも食べてないんじゃないですか?脱水に糖分不足で力が出ませんよ!」って・・・
処置室の前で長い事座っているのを見ていたんですって。

そうだった。
朝から何にも飲まず食わずの8時間。
言われたとたん、すんごく倒れそうになって、おにぎりとお茶を頂きました。
そのおにぎりの美味しかったこと。

雨の中、傘もかしてくれて、その方はびったんこ。
あぁあ・・・あんなにも髪も濡れちゃって・・・申し訳ないな・・・
ん?!そうだった!!
私、美容院で借りたタオル頭に巻いてるやん💦
麦わら帽子をとっさにかぶったけれど、ぐちゃぐちゃな髪は隠せないし・・・
そのまま傘は貸してもらうことに・・・傘さして麦わら帽子・・・
その方は西大寺で
「風邪ひくといけないから傘はどうぞ使ってください」
「早く良くなるといいですね」って言ってサヨナラ。

そんな神様みたいな方に出会い、無事家にも帰れ、入院のお支度も20時までに届けることができました(笑)
製薬会社の方なのかな?
おにぎりがなかったら、お茶がなかったら、私が入院しなくちゃいけないところでした。
その節はどうもありがとうございました。
おかげさまで父は、入院中再発し、自分がどこの誰かもわからなくなってしまった時も、危篤の時もありましたが、すべてを乗り越え、今日退院しました(o^―^o)  
生きる力は素晴らしく、少しの不自由さはありますが、意思疎通も、会話も、家族の認知も出来るまでになりました。

人の温かさに触れることの多い私ですが、実はどなたにもお会いしてお礼が言えてないんです。
見ず知らずの方・・・
それなのに優しくしてくださり、ありがとうございました。
心が温かくなり、世の中がみんなこんな気持ちで繋がったらいいなあと思いました。
私はこの気持ちを、ジャムに託していこうと思います。

さあさあ、そろそろ栗が届きますよ~♪
今日も笑顔で参りましょ!!


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私はよく、食べ物を頂きます。
おなかすいてそうに見えるんちゃう?って言われますが(笑)

大阪の阪神さんの帰りに迷子になった時も、今回も・・・
心の栄養、体の栄養・・・

何か食を通じてお伝えできることができればとあらためて思う朝でした。

by cotocoto4 | 2020-10-01 11:16 | コンフィチュール